スペーシー

N響の定期公演、いつもは当日券ですが今日のは前もってチケットを買っておくほど楽しみにしていたのです。G.ホルストの「惑星」。少し前に「スペーシー」という言葉について書いたときに触れましたが、生で第1曲から第7曲、火星・金星・水星・木星土星天王星海王星まで、全楽章聴いてきました。一般的には第1曲の火星と第4曲の木星が有名でしょうか。僕は高校時代ブラスバンドでトランペットを吹いていて、その頃にブラスバンドアレンジの木星はやった記憶がありましたが、全曲通して聴いたことはありませんでした。実はこの曲、火星と木星の派手な展開が目立ちがちですが、本当のグルーヴは後半、特に天王星海王星にありました。天王星のザ・スペーシーかつヘヴィネス、海王星のアンビエンスとラスト3分の舞台裏からうっすら聞こえる女性合唱の緊張感。キてます。指揮によって結構違うかと思いますが、今日のジェームズ・ジャッドという人は最後のフェードアウトをかなり引っ張る方なんじゃないかな、かなり盛り上げ上手でした。僕と同じで聴いたことない人はぜひ一度お試しください。

しかし平原綾香はせっかくなんだから木星の前半超盛り上がる部分も歌詞つけて歌えばよかったのに。ギター&ベースとユニゾンプログレっぽくするかジャジーにしてスキャットするかのどっちかだと思うけど、ハマると思うなー。まぁそんなことしたら絶対売れないけどね。