ともだち

ここ一週間くらいの間に小学校のときの友達(女子×2)、高校の同級生(男子×1)、あわせて3人に相次いで遭遇しました。いずれも卒業以来一言も言葉も交わしていない友達で、目が合って、雰囲気的に向こうも気づいているのはほぼ確実かと思われるのですが、やはり一言も言葉を交わしませんでした。小学校の彼女らはそれこそ13年以上ぶりなわけですが顔も名前もはっきりと判りました。すごく仲の良かった友達とは街でばったり出会ったときには「久しぶりー」てな会話も弾むものですが、そうでもなかったこの3人との場合はどうしたらいいものなのかわからずもじもじしてしまい、なんとも言えない空気を感じました。話しかけてくれればこっちもまんざらでもないのにと思いますが、向こうも別にって感じなのでしょう。だからそこには何も生まれません。

そしてしばらくして思うのは、月並みではありますが「僕らは年をとった」ということ。顔の特徴や雰囲気は残りつつもみんな明らかに年をとっていて、当時の記憶と目に映った彼らの当然のギャップが妙に切ないというか哀しいというか、そんな気持ちでいっぱいになります。鼻がしゅんしゅんいい始めました。春の到来です。