久々の再会

僕は高校時代、吹奏楽部でトランペットを吹いていました。今日はそのときの仲間に久々に会ってきました。部活の想い出だとか、みんなで行ったスキー旅行の話だとかしていて、やはり先輩も後輩もみんな当時とあまり変わらないものだなあと思いました。
でも、今、僕の脳にある当時の記憶は、当時記憶したものなんてとうに消えていて、何度か自分で思い出しては改めて記憶しているもので、それはそのつど都合の良い脚色が入ってしまうものだと聞いたことがあります。きっとみんなの記憶も同様にちょっとアレンジされていて、且つ同じイベントの記憶もピックアップしている瞬間が微妙に異なります。そうすると「あぁ、そんなこともあったっけ」と思い出し、その他人のちょっとアレンジ版の記憶が追加され上書きされていきます。楽しかった想い出ってこうやって時間をかけて美化しつつ大切に保存されていくのだなぁと思い、同時にそれでもちょっとずつ忘れていってしまうのかと、少しせつなくなりました。